手作りの器には、その作り手の想いと手のぬくもりが宿っています。「野々村浩司 総 織部 八寸 丸皿」もまた、そんな手作りの価値を感じさせてくれる一品です。


フラットでシンプルな八寸皿。ぱっと見たときの印象は控えめでありながら、じっくりと眺めるとその魅力がじんわりと伝わってきます。ゆったりとした曲面に織部釉が掛けられ、その中央に溜まる緑の釉薬が、まるで小さな湖を覗き込むような風景を生み出しています。この緑色は、日本の自然の色そのものであり、穏やかさと力強さを併せ持っています。
素材には、地元美濃の土と信楽の土がブレンドされています。この独自の土の配合により、表面にはつぶつぶとした独特の質感が生まれます。それは、まるでお菓子の表面をそっと撫でたときの「サクッ」とした感触を思わせる愛らしさです。このような細部へのこだわりこそが、手作りの器の特別さを際立たせています。
厚みは約8ミリ、しっかりとした重さのあるこの丸皿は、和洋を問わずどんな料理にも寄り添ってくれる存在です。たとえば、白身魚のカルパッチョをこの皿に盛り付ければ、中央の織部釉の緑と魚の白が美しいコントラストを描きます。あるいは、秋には焼き栗や炊き込みご飯を盛り付け、その上にほんの少しもみじを添えるだけで、季節の風情がテーブルに広がります。
さらに、この丸皿は単に料理を引き立てるだけでなく、飾る楽しさもあります。床の間に置けば、釉薬の光沢が光を受けて柔らかに輝き、空間に優雅な存在感を与えます。また、引き出物やお祝いの贈り物としても喜ばれることでしょう。手に取った瞬間、その重みと質感から作り手の丁寧な仕事が伝わり、贈られた人の心に残ること間違いありません。
直径24センチのゆったりとしたサイズ感、高さ2.5センチの控えめなフォルム。見た目の美しさだけでなく、手に持ったときの安心感、そして料理を盛り付けたときの満足感まで、この一枚に詰め込まれています。これは単なる皿ではなく、日々の生活を豊かにしてくれる「相棒」のような存在です。
「野々村浩司 総 織部 八寸 丸皿」は、使うたびにその魅力を再発見できる器です。料理を盛ることで完成する風景を楽しみつつ、手作りの温かさを日々の暮らしの中に取り入れてみませんか。


野々村浩司 総 織部 八寸 丸皿 (足付き)
■サイズ:口径24.0cm 深さ1.2cm 高さ2.5cm
■重さ:約778g


