黄瀬戸は、美濃焼の中でも最も初期に登場した代表的な器で、その魅力は色彩と質感の調和にあります。華やかさを備えながらも、使い手に「和」の心を感じさせる、特別な存在です。
黄瀬戸の特徴として、黄金色に輝く釉薬が挙げられます。特に「膽礬(たんばん)」と呼ばれる濃厚なグリーンが加わることで、金色とのコントラストが美しく引き立ちます。この黄瀬戸釉の仕上がりは2種類あり、滑らかで光沢のある「ぐい呑み手」と、少しざらっとした質感の「油揚げ手」があります。それぞれが異なる触感と雰囲気を楽しませてくれます。
現代では、酒器、菓子器、さらにはお皿など、幅広い用途で愛されており、黄瀬戸は伝統と実用を兼ね備えた器として多くの方に支持されています。



特におすすめしたい一品:「黄瀬戸 菊形五寸皿」
この菊形の五寸皿は、黄瀬戸の魅力を凝縮した逸品です。地元の陶土を使い、タタラ成形によって立体的に表現された菊の形状は、まるで自然から切り取った風景のような繊細さを持っています。その姿は「山柿紅葉」とも称され、秋の情景を想起させます。
特徴として、約5mmの厚みを持つしっかりとした作りに、しっとりとした油揚げ肌が施されており、触れるたびに心地よい質感を感じられます。また、緑色の「タンバン」がさりげなく添えられており、桃山時代の文化を彷彿とさせる落ち着きと気品が漂います。さらに、焼成時に生まれた「こげ」の風合いは、千利休の「わび・さび」をも感じさせる深みのある美しさを持っています。
深さが約3cmあるため、浅めの鉢としても使いやすく、菓子を盛るだけでなく、ちょっとした料理を引き立てる器としても最適です。サイズは口径約15.8cm、高さ約4.7cm、深さ約3.5cmと、食卓にしっくり馴染む使いやすい大きさです。
黄瀬戸の器は、その華やかな見た目以上に、日本の伝統文化と日常の使い勝手を両立した心温まる逸品です。ご興味があれば、ぜひその魅力を実感していただければと思います。
皿 ■ 浜田純理 黄瀬戸 山柿 5寸 菊皿 (1皿)


皿 ■ 浜田純理 黄瀬戸 山柿 5寸 菊皿 (1皿)
■サイズ:口径約15.8cm 高さ:約4.7cm 深さ:約3.5cm 厚み:約5mm
■重さ:約300g

