— 実りの象徴、優雅な文様が紡ぐ和の世界 —

京焼 清水焼 紫草花楕円鉢 陶あん
寸法 縦9cm 横23cm 高さ4cm 化粧箱

豊穣・繁栄の象徴としての葡萄文様
葡萄文様は、つるが四方八方に伸び、実をたわわにつける様子から、「子孫繁栄」や「豊穣」「商売繁盛」の象徴として古くから親しまれてきました。
特に和の文様においては、実を多くつける植物は「多産」の意をもち、家運隆盛や慶事にふさわしい吉祥柄として使われます。
また、つるが絡み合う姿には「縁を結ぶ」や「長寿」などの意味も込められています。こうした意味合いから、婚礼や祝い事の器としても好まれてきました。
シルクロードを渡った葡萄の文様の伝播
葡萄はもともと西アジアが原産とされ、シルクロードを通じて中国へ、さらに奈良時代頃に日本へと伝わりました。
文様としてもその流れをたどり、中国の「葡萄唐草文」やペルシャ文様の影響を色濃く残すデザインが、やがて日本独自の意匠へと洗練されていきます。
日本では、葡萄の文様が仏教美術や正倉院宝物などにも見られ、貴族文化とともに浸透しました。やがて陶磁器や染織、漆芸などにも広く用いられるようになり、庶民の生活にも身近な吉祥柄として定着していきます。
和食器の中の葡萄:季節と彩りを添える意匠
和食器における葡萄の文様は、実の丸み、つるの曲線、葉の繊細さを生かした優雅な構図で描かれます。
特に秋の器として、食卓に季節感を添えるモチーフとして人気があり、ぶどうの紫や緑の彩色が、料理の色を引き立てます。
染付でさっぱりとした藍色で描かれるものもあれば、色絵で果実の立体感まで表現されるものもあり、技法や作家の個性によって多彩な表現が見られます。
京焼「陶あん」の葡萄文様:華やかさと写実性の融合
京都・東山の地に窯を構える「陶あん」は、大正11年の創業以来、華やかな色絵磁器で知られる京焼の名門です。
陶あんの器は、手描きによる繊細で写実的な絵付けが特徴で、特に自然を題材にした草花や果実のモチーフが人気を集めています。
「ぶどう」の文様はその代表作のひとつ。
艶やかに実った果実は、紫や青、緑などの微妙な色合いを手描きで丁寧に表現し、葉や蔓の流れるような筆致とともに、器に生命感を吹き込みます。
器の形状も、丸皿や小鉢、湯呑みなど多様で、秋のもてなしや贈答品としても人気があります。
京焼ならではの気品と、陶あんの丁寧な手仕事が融合したこの器は、季節の風趣を取り入れた食卓を一層豊かに演出します。
まとめ:葡萄文様の器が語る、縁と実りの物語
ぶどうの文様は、実りの豊かさを讃え、人生の繁栄や幸せなつながりを願う心を映し出します。
その優美な姿は、単なる装飾を超え、器を通して物語や願いを伝える「ことば」でもあります。
秋の食卓に彩りを添える一枚として、また、縁起のよい贈り物としても、ぶどう文様の和食器は大切にしたい日本の美意識を体現しています。

京焼 清水焼 染付山ぶどう一ヶ湯呑 陶あん
寸法 約 直径7cm 高さ8.5cm 化粧箱


京焼・清水焼カップ&ソーサー 限定品 (山ぶどう)
【カップ】直径:約10cm 高さ:約5cm
【ソーサー】直径:約16cm
【容量】並々:約170ml 適量:約110ml前後
京焼・清水焼(陶あん)× 小川珈琲のおいしいコラボレーション
コーヒーを美味しく、楽しく、飲んでいただきたい。
ひとつひとつ職人の手によって描かれる花々、京焼・清水焼の魅力で繊細で優雅な絵柄。 季節を感じながら、京都を感じながら過ごす時間をお楽しみください。




