2025-05

和食器

儚くも気品あふれるかたち —— 和食器の「桔梗形」

和食器の世界には、自然界の草花に着想を得た優美な器形が数多くあります。その中でもひときわ気品に満ちた存在が「桔梗形(ききょうがた)」です。古来より日本人に親しまれてきた秋の花「桔梗」を模したこの器形は、見た目の美しさはもちろん、盛り付けに豊...
和食器

【菊形(きくがた)】気品と格調を器に宿す、花のかたち

和食器には、自然の美しさを写し取った器形が多くありますが、「菊形(きくがた)」もそのひとつ。日本の国花のひとつであり、古来より高貴な花とされてきた「菊」の花びらを模した形状の器は、優雅で格調高い佇まいが特徴です。 菊割小皿 黒鉄砂 菊割小皿...
和食器

和食器の「刷毛目」──素朴さに宿る美の痕跡

和食器の中でも、飾らない美しさと土の温もりが感じられる技法の一つに「刷毛目(はけめ)」があります。これは、化粧土を施す際に刷毛(はけ)を用いて塗布し、その跡を意図的に残すことで、独特の風合いやリズムを生み出す装飾技法です。民芸陶器をはじめ、...
和食器

表情豊かな器たち

おかずを盛る基本の皿を揃えたら、次は、和食器ならではの風情や遊び心のある器も是非使いこなしてみたいものです。 ひとくちに皿や鉢、向付と名付けられた器でも花の形、片口、折上げのあるもの、脚の付いたものと、色、形、柄ともに本当に多彩。こんな料理...
和食器

【こんな和食器がほしい】藍色の器

こんな食器が欲しい・・・、もし土ものの器が好きでも、そればかりで揃えては、和食器のあしらいの妙は味わえないものです。 であるならば、好みの土のお茶碗なり皿なりに、合う色や柄の磁器を足していってはどうでしょう。 染付の藍色が好きなら、そこに素...
和食器

【辰砂釉】深紅の神秘を湛える――辰砂釉の和食器

和食器の世界において、ひときわ印象的な紅色を放つ釉薬に「辰砂釉(しんしゃゆう)」があります。その深く艶やかな紅は、どこか神秘的で、見る者の心を強く惹きつけます。辰砂釉の器は、ただ色が美しいだけでなく、その色が現れる背景には、自然の力と焼き手...
和食器

【釉薬/天目】和食器の釉薬「天目」──宇宙を映す黒釉の世界

日本の和食器において、深く吸い込まれるような黒釉の美しさで知られるのが「天目(てんもく)」釉です。その起源は中国・宋代の建窯(けんよう)にまでさかのぼり、禅宗とともに日本へもたらされ、室町時代には茶道具として高く評価されました。現在では茶碗...
和食器

【赤絵】和モダンを彩る、伝統の赤

🔸 赤絵とは 「赤絵」とは、焼成済みの陶磁器、特に釉薬を施して本焼きを終えた磁器の表面に対して、主に赤色を基調とした絵付けを施し、その上に低温で再度焼き付ける装飾技法を指します。この赤は主に酸化鉄(ベンガラ)などを原料とした赤絵具によって表...
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【器形】深まりゆく藍の叙情 ― 有田焼・輪花形染付のうつわ

ふちを花びらのように切り込んだ輪花(りんか)のかたち。それは、咲き始めた一輪の花が、時を止めたかのように静かに佇む姿を思わせます。丸みのある曲線に、自然のやさしさが宿り、手に取れば、その柔らかな輪郭が心をほどいてくれる。そんな器形が、有田焼...
和食器

【十草文様】和食器に映える伝統模様――「十草(とくさ)」の魅力

古くから日本人の暮らしの中に根づいてきた模様のひとつに、「十草(とくさ)模様」があります。これは、縦方向にスッと伸びる直線を基調とした縞模様で、主に湯呑や飯碗、小皿など、和食器のさまざまな器に描かれてきた、非常にポピュラーな文様です。シンプ...