美しい秋の夕暮れ、陽がゆっくりと沈んでいく中、静かな和室にはしっとりとした空気が流れていた。木製のテーブルの上に並べられた小さな豆皿たちは、どれも古風でありながらもどこか親しみやすく、赤絵で丁寧に描かれた模様が目を引く。それぞれの皿に描かれた古風な幾何学的な模様が、部屋全体に穏やかな安らぎをもたらしているようだった。

訪問客の声が玄関から聞こえ、迎える家族は嬉しそうに微笑んで立ち上がった。来客を部屋に案内すると、豆皿が用意されたお茶の席が準備されていることに気づき、客人も微笑んだ。
「まあ、素敵なお皿ですね。細やかな赤絵が、なんだかほっとしますね。」
「ありがとうございます。これは祖母から受け継いだ豆皿なんです。おもてなしの席には、いつもこれを使うのが我が家の伝統でして…」
お茶を淹れ、少し塩味の効いた和菓子を一つずつ豆皿にそっと乗せる。その小さな皿に盛り付けるだけで、まるで上品な飾りのように華やかに見えるのだ。

赤絵の模様が、温かい茶色の和菓子と調和し、どこか懐かしい風景を感じさせる。
「この豆皿を見ると、なんだか心が安らぐんです。祖母の面影を感じるようで…」
和やかな会話が弾み、お茶の湯気が部屋の空気を優しく包み込む。




