鼠色に浮かぶ文様の詩 — 侘びを映す志野の美

小鉢 ■ 玉山窯・監修玉置保夫/鼠志野十草文丸小鉢(1鉢)
■サイズ:径約12.5cm~13.0cm 高さ約4.0cm
■重さ:一個約200g
■窯元:多治見市市之倉/玉山窯
縁には十草文を描いた、毎日の食卓に使い勝手の良い径12cmの小鉢です。

鼠志野とは ― 灰色の中に宿る侘びの美
「鼠志野」は、桃山時代に美濃(現在の岐阜県東濃地方)で生まれた「志野焼」の一種で、灰色がかった落ち着いた風合いが特徴の釉薬作品です。一般的な白い志野とは異なり、灰青色や鼠色の地肌の上に、繊細な文様が浮かび上がるように施されています。どこか静謐で枯淡の趣を帯び、侘び寂びを愛する日本人の美意識を映し出しています。
独特の技法 ― 鉄化粧と掻き落とし
鼠志野の制作工程は実に個性的です。まず素地の上に酸化鉄を含んだ赤茶色の「鉄化粧土(鉄絵の具)」を施し、乾いた後に竹べらやヘラを用いて文様を掻き落とす「掻落(かきおとし)」という技法で文様を描きます。その後、長石を主成分とする「志野釉」をかけて焼成することで、文様の部分だけが白く浮かび上がり、地肌は落ち着いた鼠色へと変化します。焼成の際の酸素の流入具合によって、微妙な色味が生まれるのも魅力です。
桃山文化と鼠志野 ― 武将たちに愛された焼物
鼠志野の発祥は16世紀末、茶の湯が大流行した桃山時代です。千利休の美学に影響を受けた茶人たちや武将たちが、豪壮でありながらも簡素な美を持つ茶陶を求め、志野焼の中でも特に侘びた風情を持つ鼠志野を重用しました。織部焼とともに発展したこの技法は、茶席の中で静かな存在感を放ち、現代でも茶陶として高い評価を受けています。
現代に息づく鼠志野 ― 自然な景色を楽しむ器
現代でも、鼠志野の器は手仕事の温もりを感じる器として人気があります。器の表面に現れる色の濃淡や、釉薬の流れによる景色は一つとして同じものがなく、料理を引き立てる背景となるだけでなく、器そのものが「使う芸術品」として存在します。使うごとに風合いが増し、生活に寄り添う「用の美」を体現する器です。

小鉢 ■ 玉山窯 監修 玉置保夫 鼠志野 葡萄絵 輪花 小鉢 (1鉢)
■サイズ:径13.5cm、高さ:5.0cm 深さ:4.0
■重さ:約200g
■窯元:多治見市市之倉/玉山窯
葡萄の絵を描いた、上品な小鉢です。


角皿 ■ 玉山窯 監修 玉置保夫 鼠志野 葡萄文 四方鉢 (1皿)
■サイズ:巾約20.0cm×20.0cm、高さ約3.5cm
■重さ:約800g
■窯元:多治見市市之倉/玉山窯・監修玉置保夫
大胆に葡萄を描いた20センチの四方皿。
厚目のタタラ四方に葡萄を画面いっぱいに描いた迫力のある構図。


コーヒーカップ ■ 玉山窯・玉置保夫監修/鼠志野葡萄文 珈琲セット
■サイズ(カップ):口径約8.6cm 胴径約6.0cm 高さ約7.0cm
■サイズ(皿):径約14.0cm 高さ約2.0cm
■重さ:カップ約160g 皿約150g
■窯元:多治見市市之倉/玉山窯・監修玉置保夫
熟練した絵師がたわわに実った葡萄を描いた、シックな色調の鼠志野珈琲セット。
カップとお皿には優しく輪花に作られていますので、全体にエレガントなデザインのカップです。




