


器は、まず生活道具である。
料理を受け止め、手に馴染み、洗われ、また棚に戻る。派手な主張はなくとも、毎日そばにある存在だ。
アパレル大手のアダストリアが展開するライフスタイルブランドLAKOLEは、そんな「実用」に軸足を置く。岐阜県で生産される伝統的な美濃焼を、現代の食卓にすっと溶け込むデザインで提案している。

価格は多くが1,100円(税込)以下。
プレート、ボウル、マグカップなど種類は豊富で、電子レンジや食洗機に対応するなど機能面も抜かりない。温かみのある釉薬の表情は、量産品でありながらどこか土の気配を残す。
ここが面白い。
伝統工芸の産地・美濃は、桃山以来の歴史を持ちながら、時代ごとに“実用”へと姿を変えてきた産地でもある。茶の湯の器から日常雑器へ、そしていまは全国チェーンの店頭へ。姿は変われど、「暮らしに使われてこそ器」という本質は揺らがない。
高価な一点物も魅力だが、毎日の朝食に気兼ねなく使える皿こそ、実用の器の真骨頂。
トーストをのせ、サラダを盛り、コーヒーを注ぐ。その繰り返しのなかで、器は静かに生活の輪郭を整えていく。
実用とは、妥協ではない。
手頃で、使いやすく、しかも少しだけ美しいこと。
それが、現代の食卓に求められる器のかたちなのだろう。




美濃焼きオーバルカレー皿
F(09)
高さ4.8 たて19 よこ22.3






![美濃焼きどんぶり[16cm]](https://thick.homes/wp-content/uploads/2026/02/a01_0011-1-853x1024.webp)
![美濃焼きどんぶり[16cm]](https://thick.homes/wp-content/uploads/2026/02/a01_0012-1-853x1024.webp)
![美濃焼きどんぶり[16cm]](https://thick.homes/wp-content/uploads/2026/02/a01_0013-853x1024.webp)






美濃焼き円鉢 LAKOLE ラコレ
F(09)
高さ5.8 たて13 よこ13.5



