【何百年も使われてきた素材を、今日も使うという選択】
陶磁器は、土と鉱物を主原料に、火だけで焼き締められた器です。
科学的に見ても、自然素材の質感や重量感は、人の感覚を落ち着かせやすいと言われています。
「自然を身近に置く」という選択は、特別なことではなく、日々の食卓から始められる穏やかな健康習慣なのかもしれません。
雄渾で、どこか異形。
それでいて絢爛――。
古九谷の色絵磁器を前にすると、まず「うまい」「整っている」という言葉が引っ込んでしまいます。精巧さを身上とするはずの色絵磁器なのに、古九谷は大胆で、時に荒々しく、意表を突く図柄を堂々と器面に広げてみせる。その自由さが、今の目にはむしろシュールに映るのです。

大皿(径 27cm) 古九谷風




大皿(径 27cm) 古九谷風
濃く、深く、重たいほどの色絵具。
赤・黄・緑・紫・紺を基調とする五彩手は、色同士がぶつかり合いながらも不思議な均衡を保ち、見る者の視線を器の中に引きずり込みます。一方、藍と緑を主役に据えた青手は、余白を恐れず、画面構成の強さで勝負する世界。大胆な構図と重心の低い色使いは、どこか抽象画にも似た迫力を感じさせます。
文様の系譜に目を向ければ、幾何学的でリズミカルな祥瑞手、中国趣味を色濃く映した南京手など、古九谷は決して一様ではありません。にもかかわらず、どの作にも共通して漂うのは、「整えすぎない美」。計算されすぎないことが、結果として強烈な個性になっているのです。
完璧さより、勢い。
写実より、気配。
古九谷の魅力は、技巧の誇示ではなく、器に宿るエネルギーそのものにあります。だからこそ時代を越え、現代の感性にも鋭く刺さる。
静かに眺めているつもりが、いつの間にかこちらが見透かされている――そんな不思議な引力を、古九谷は今も放ち続けています。

九谷焼 青郊窯豆皿 古九谷青手藤文草花図



九谷焼 青郊窯豆皿 古九谷青手藤文草花図


九谷焼 3.3号皿揃 祥瑞小皿揃 古九谷鳳凰/美山窯
商品サイズ 径10×高さ1.7cm
箱の種類 化粧箱
作家 美山窯
九谷焼 3.3号皿揃 祥瑞小皿揃 古九谷鳳凰/美山窯


九谷焼 3.3号皿揃 祥瑞小皿揃 古九谷鳳凰/美山窯
染付

