鎬(しのぎ)と削り――稜線に宿る手仕事の物語

益子焼 kinari 朝顔鉢(大) サラダボール 大鉢
素材 陶器
カラー 生成り
サイズ Φ約25cm / 高さ:約7cm
※手作り品のため、参考サイズとなります。



益子焼 kinari朝顔鉢(小)おしゃれ しのぎ 小鉢
素材 陶器
カラー 生成り
サイズ 直径:16cm前後/ 高さ:4.5cm前後
※手作り品のため、参考サイズとなります。
アイテム 小鉢




■ 鎬(しのぎ)――稜線がつくるリズムの美
鎬とは、器の表面を削りながら規則的な稜線(りょうせん)を立ててゆく技法である。
その筋は光を受けてわずかに陰影を変え、まるで風が土肌の上をすべっていった跡のようでもある。
手にとると、指の腹に小さな起伏が触れ、器が静かに呼吸しているような温もりが伝わってくる。
鎬の器には、どこか「律動」がある。
毎朝の味噌汁の碗にしても、晩酌の酒器にしても、その稜線のリズムが私たちの日常にそっと寄り添い、
料理をより穏やかに、整ったものへと導いてくれる。
古くは飛鳥・奈良の頃の瓦や、鎌倉期の壺にも見られる技法。
時代を越えてなお愛されるのは、削られた線が“人の手の確かさ”を宿しているからだろう。
器の静けさの奥に、作り手の呼吸がほのかに響く――それが鎬の魅力である。

白化粧削り 大皿 取皿 小皿 陶器 美濃焼
サイズ 【大皿】
径 約21.5~21.7cm
高さ 約2.7cm
【取皿】
径 約15.2~15.5cm
高さ 約2.0~2.2cm
【小皿】
径 約13.7~14.2cm
高さ 約1.8~2.1cm
重さ 【大皿】
約493g
【取皿】
約238g
【小皿】
約174g
素材 陶器




■ 削り――土と対話する、もっとも素朴な技法
削りとは、本来とても広い意味をもつ言葉だ。
挽き上げた器の底を軽くしたり、形を整えたり、装飾を施したり。
土の余分を落としながら、器としての生命をゆっくり彫り出していく行為と言えるだろう。
削りの痕跡は、作り手の性格までも映す。
大らかにざっくりとした削りは、土の力強さをそのまま残し、
丁寧で細やかな削りは、器に静謐さと端正なひかえめな美を宿す。
料理を盛れば、削られた面の陰影がそっと皿の表情を深める。
とくに土ものでは、この削り跡が器の“景色”となり、
まるで山肌や水面のゆらぎを閉じ込めたように見えることがある。
削りは取り立てて特別な装飾ではない。
しかし、器に命を与える最後の呼吸のような、大切な仕事なのだ。

和食器 楕円鉢(渕錆粉引)中鉢 楕円中鉢 カレー皿 パスタ皿 パスタボウル
サイズ/口径17×22.5×高さ6.5cm
重さ/約514g(商品により誤差があります。)
容量/約850cc(満水)
素材/磁器
質感/つややか
生産地/日本(美濃焼)


■ 鎬と削り――ふたつの技が語るもの
鎬は「削り」から生まれた特定の意匠であり、
削りは「器を形づくるもっとも素朴な営み」。
同じ土に向かう手仕事でも、器に宿る物語は少しずつ違う。
鎬は“秩序”や“静かなリズム”を生み、
削りは“土の息づかい”と“作り手の人柄”を映す。
その対比が、和食器の奥行きを何層にも深めてくれるのだろう。
食卓にひとつ鎬の器があると、場が引き締まり、
削りの器があると、土のぬくもりがやわらかく満ちてくる。
どちらも、手の仕事が育てた“暮らしの景色”そのものである。

EAST table(イーストテーブル) 大皿 25cm 彫十草 ホワイト minoruba
サイズ 25cm
カラー 大皿 ホワイト



