和食器の器形「菊」──一輪の花を、食卓に

【5点セット】「 たち吉 白菊 小鉢 」12cm 和食器
【5点セット】「 たち吉 白菊 小鉢 」12cm
【5点セット】「 たち吉 白菊 銘々皿 」15cm
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【5点セット】「 たち吉 白菊 銘々皿 」15cm
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菊形とは ― 花をかたどった器形の美

    和食器における「菊形(きくがた)」は、菊の花弁を立体的にかたどった器形を指します。器の縁に細かく刻まれた放射状の起伏は、まるで花びらが一枚一枚開いているかのよう。見る者にやさしさと品格を伝え、食卓に自然の美しさを添える器形です。

    この造形は、単なる装飾にとどまらず、器そのものを一輪の菊の花に見立てるという日本的な感性が息づいています。料理を盛りつけると、その中心に「花」が咲いたような景色が生まれ、器と料理が一体となってもてなしの心を伝えます。

    立体感ある花弁の表現 ― 技と美の融合

      菊形の器は、縁をシャープに刻んだり、レリーフ(浮き彫り)で花弁を表現するなど、高度な成形技術とデザイン力が融合したものです。ときに磁器ではシャープに、陶器ではやわらかく仕上げられ、同じ「菊」でも印象が大きく異なります。

      また、釉薬のかかり具合や光の陰影によって、花弁の立体感が際立つのも魅力の一つ。無地であっても華やかさがあり、控えめな中にも気品と存在感を感じさせます。

      菊の器形に込められた意味と物語

        菊は、古来より日本で高貴・長寿・不老不死の象徴とされ、天皇家の紋章にも用いられるほど格調高い花です。重陽の節句(9月9日)に菊を用いて厄除けや長寿を願う文化もあるように、菊形の器には「祈り」や「祝い」の心が込められています。

        お正月やお祝いの席で、料理を盛る菊形の器は、単なる食器ではなく、縁起を担ぎ、心を映す器ともいえるでしょう。食卓に菊の花を咲かせることは、目に見えない想いを伝える日本ならではの美意識なのです。

        「輪花」と「菊形」 ― その関係と分類

          器形の分類として、「輪花(りんか)」という用語があります。これは、花の輪郭を抽象的に表現した形状全般を指す、いわば大分類の名称です。梅、桜、朝顔、牡丹など、花を思わせる縁の曲線を持つ器形が広く含まれます。

          その中でも、「菊形」は輪花の一種と位置づけられます。つまり、輪花形の中に、より具体的に菊の花弁を模した「菊形」がある、という構図です。

          したがって、菊形の器が「輪花小鉢」などと呼ばれることも自然であり、「輪花」=花形の総称、「菊形」=その中の一形式と考えると理解しやすいでしょう。

          まとめ ― 花ひらく器、菊のかたち

          菊形の器は、一輪の花を手に取るようなよろこびを私たちに与えてくれます。繊細な花弁の造形、格式ある意匠、そして「祈り」のこもった意味性――。それは単なる実用品にとどまらず、日本人の美意識と精神性が宿る小宇宙です。

          季節の料理、祝いの席、あるいは普段の食卓に、さりげなく一輪の菊を咲かせてみてはいかがでしょうか。

          【5点セット】「 たち吉 白菊 小鉢 」12cm
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          kinari 輪花皿 (中) 益子焼
          kinari 輪花皿 (中) 益子焼

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          素材 陶器
          カラー 生成り
          サイズ 幅17cm前後 / 高さ3cm前後
          ​​​​​​※手作り品のため、参考サイズとなります。

             

          和食器の「グリーン」――自然の息吹を感じる色彩のうつわ