日常の食卓に、懐石の心を添えて

九谷焼:色絵風船向付・須田菁華《向付・小鉢・11.0cm》
おおよそ直径11.0 × 高さ4.4cm


向付とは?その役割と意味
「向付(むこうづけ)」とは、懐石料理や和食の正式な膳立てにおいて登場する器のひとつで、本来は刺身を盛り付けるための器を指します。お膳の向こう側に置かれることから「向付」と呼ばれ、食事の始まりを彩る重要な役割を担います。単なる盛り皿ではなく、食材を引き立て、料理全体の流れを演出する器なのです。
食卓に向付を使う意味とメリット
現代の食卓では、必ずしも懐石の形式に従うわけではありませんが、向付を取り入れることで料理に一層の格が生まれます。たとえば、刺身やカルパッチョ、冷奴や和え物などを盛ると、主役料理としての存在感が増します。器の形や絵柄は多彩で、四角や八角、輪花や木瓜などがあり、料理や季節感に合わせて選ぶ楽しみがあります。小ぶりで取り回しやすいのも利点で、食卓に「一人前の特別感」を演出できる点も魅力です。
向付に宿る物語と楽しみ方
向付は、ただ食器として存在するのではなく、日本の食文化や美意識を映す「物語」を持ちます。例えば、染付の向付には涼やかな流水文様が描かれ、夏の膳に清涼感を添えます。織部や志野の向付なら、土味や釉薬の景色が季節の山野を思わせます。向付は料理と器の対話を生み、四季折々の移ろいを映す小さな舞台装置でもあるのです。食卓に取り入れることで、日常の食事が少しだけ特別な時間に変わるでしょう。
向付が生む食卓の特別感、時間を豊かにする和の器

洸琳窯 網代紋 花型木甲向付(鉢)
サイズ W18.4×D15×H4.7cm
素材 磁器
生産地 有田焼

料理が主役、器が脇役 ― 向付に宿る日本の美意識

有田焼 染付竹垣福寿字紋 隅切小鉢 <和食器 / 小鉢 / 有田焼 / おもてなし>
【産地】有田焼
【サイズ】約w11.5×D11.5×H5.3cm
【素材】磁器


