しなやかに咲く、こころの美 – 鉄仙が描く日本の美意識

九谷焼 マグカップ 12か月の花 鉄線(7月)
商品サイズ 口径8.8×高さ8.3cm
容量250cc
箱の種類 紙箱

鉄仙(てっせん)とは何か──クレマチスとの関係
鉄仙(てっせん)は、もともと中国原産のつる性植物で、学名はClematis florida。日本では同じキンポウゲ科クレマチス属に属する植物を総称して「クレマチス」と呼びます。つまり、鉄仙は「クレマチスの一種」であり、日本においては特に花弁が6枚(実際は萼片)の白や紫のものを「鉄仙」と呼び、洋風の品種改良されたものは「クレマチス」と分類されることが多いです。
繊細で気品ある姿、蔓を伸ばして咲く様子から、古くより日本でも園芸植物として愛されてきました。
鉄仙の花言葉とその意味
鉄仙の花言葉には次のようなものがあります:
・精神の美
・旅人の喜び
・高潔
・策略(ヨーロッパの花言葉)
日本では特に「精神の美」「高潔」という意味が重視され、その凛とした姿とあいまって、品格ある文様として着物や陶磁器にも取り入れられてきました。鉄仙の蔓が上へ上へと伸びていく様子は、向上心や成長を象徴するとされます。
和食器に描かれる「鉄仙文(てっせんもん)」の意匠
鉄仙の文様は、蔓を巻きながら咲く花の姿が非常に装飾性に富んでいるため、染付や色絵、金彩などの技法を問わず、和食器によく使われます。
特に、唐草文様の中に鉄仙の花を組み合わせた「鉄仙唐草文」は、蔓の流れと花の均整が美しく、格式とやわらかさを両立させたデザインとして好まれています。器の縁を飾る細かな文様としても、大皿の中央を飾る大胆な構図としても映える意匠です。
鉄仙文様のもつ物語と精神性
鉄仙文様には、単なる植物の写生にとどまらず、「精神の美」を象徴する意味が込められています。たとえば、鉄仙はその繊細な花弁とたおやかな蔓の姿から、「しなやかさの中に芯の強さを持つ女性像」に重ねて描かれることもありました。
また、鉄仙が垣根や支柱を頼りに咲くことから、「支え合い」「共生」の象徴とも見なされ、人間関係の調和や家族の絆を表す文様としても親しまれてきました。
現代の和食器に見る鉄仙の魅力
現在でも、鉄仙の文様はモダンな感性と融合し、和洋折衷の器や現代茶陶にも取り入れられています。伝統的な染付磁器から、漆器や陶器まで、さまざまな素材で見られ、季節を問わず使える文様として人気です。
特に夏の涼やかな季節に、鉄仙の花をあしらった器を使うことで、清涼感と上品さを食卓に添えることができます。
まとめ
鉄仙文様は、美と精神性、そして調和を象徴する和のデザイン。繊細な花姿と蔓の動きは、古典的でありながら現代の暮らしにもなじむ優美さを持っています。和食器に描かれる鉄仙の意匠は、まさに美意識と物語を映し出す鏡といえるでしょう。
蔓がつなぐ、美と調和の物語 – 鉄仙文様の器

九谷焼 仙守フリーカップ 青粒鉄仙
素材:磁器
サイズ:径8.3cm×高さ11.3cm
箱:紙箱
作:仙守


有田焼 お茶碗 ゴス鉄仙 【大・小】
サイズ
(大)約φ12×H6.5cm
(小)約φ11×H6cm
重さ
(大)約175g
(小)約156g
材質・質感
磁器・つるつる


九谷焼 5.2号皿揃 鉄仙文
商品サイズ 径16.5cm
箱の種類 化粧箱



