和食器の中で「手付(てつき)」とは、把手(ハンドル)がついた鉢の総称です。形状としては鉢を基本としながら、把手のつき方によって独特の風情を持ち、日常使いから茶の湯、懐石料理にまで幅広く用いられてきました。


茶の湯・懐石での役割
茶の湯の場面では、手付はもっぱら菓子器として使われます。客人に季節の生菓子や干菓子を供する際、趣のある器として重宝され、見た目の華やかさと手渡しのしやすさが評価されます。一方、懐石料理では焼物鉢として用いられることが多く、魚や肉料理を盛る器として、料理の存在感を引き立てます。



手付の形状と変遷
伝統的な手付鉢は、把手が器の上をまたぐように取り付けられているものが主流で、竹籠に似た風合いを持ち、素朴さと実用性が共存する形でした。中には本物の籠に陶器の鉢を据えた二重構造のものもあります。
![波佐見焼 鉢 [浜陶] 盛り鉢 手付鉢 みつば](https://thick.homes/wp-content/uploads/2025/04/a01_0113-1024x647.jpg)
一方、近年はモダンな食卓や洋風空間にも馴染むよう、器の両端に控えめな把手がついたデザインが増えています。これにより、収納や運搬の利便性が高まるとともに、食卓に程よいアクセントを添える存在として再評価されています。


把手の扱い方と注意点
手付の大きな特徴である把手ですが、見た目以上に繊細な部分でもあります。とくに陶磁器製の場合、料理の重さや繰り返しの使用で強度が保てなくなる恐れがあるため、実用的な持ち手としては使用せず、器の底を両手で支えて運ぶのが基本です。
このように、把手はあくまで装飾的な意匠と考え、器全体の雰囲気を高める「見せる要素」として心得ておくことが大切です。



まとめ
手付は、古来の伝統を受け継ぎながらも、現代の暮らしに溶け込む柔軟性を持つ和食器です。その形や用途は時代とともに変化しながらも、料理と器の美を引き立てる存在として、多くの場面で活躍しています。使うときは、見た目だけでなく、その背景にある美意識や作法にも目を向けることで、より豊かな食体験を得られるでしょう。
陶里 第31集 織部手付向付

陶里 第31集 織部手付向付
13.5×11×12cm
格子花手付鉢 大鉢 盛鉢

格子花手付鉢 大鉢 盛鉢
31×26×11
波佐見焼 鉢 [浜陶] 盛り鉢 手付鉢 みつば
![波佐見焼 鉢 [浜陶] 盛り鉢 手付鉢 みつば](https://thick.homes/wp-content/uploads/2025/04/a01_0113-1024x647.jpg)
波佐見焼 鉢 [浜陶] 盛り鉢 手付鉢 みつば
商品サイズ:約18×13×5cm
磁器
手付朝顔鉢 シャビーターコイズ 益子焼


手付朝顔鉢 シャビーターコイズ 益子焼
素材 陶器
カラー シャビーターコイズ
サイズ 横幅(取っ手含む):19cm前後
直径(取っ手除く):16㎝前後
高さ:6cm前後
※手作り品のため、参考サイズとなります。
丸鉢■ 陶芸作家・佐藤和次作 織部 手付鉢
水鳥や小花に幾何学模様を描いた伝統的な意匠の丸鉢。
緑釉は取っ手と見込みの部分に緑色の釉薬がかかっている部分と、素地を残し織部伝統のさまざまな意匠を描いたしっかりとした造りの手付鉢。



丸鉢■ 陶芸作家・佐藤和次作 織部 手付鉢
■サイズ:径約20.5cm 高さ15.7cm
■重さ:1035g

